動けなかった頃
僕は、もともと "ちゃんとしている側" の人間でした。
18年間、地方公務員。
安定していて、真面目に働いて、周りから見れば堅実。
でも、ずっと心のどこかで思っていました。
「このままで、終わるのかな」
大きな不満があったわけじゃない。
でも、静かな違和感がずっとあったんです。
本当はサッカーコーチになりたかった。
思い切って公務員を辞めて、神奈川で1年間サッカーコーチに挑戦しました。
やっと自分の人生を生きられると思った。
でも現実は、理想よりずっと地味で、厳しかった。
情熱だけでは回らない。
収入の不安。
思った以上に足りない自分の力。
そのギャップを、僕は受け止めきれませんでした。
1年で辞めました。
そこから4年。
ほとんど社会と関わらず、
未来の話もせず、
「そのうち何とかなる」と言いながら、何も動けない時間。
あの頃の僕は、正直かっこ悪かった。